長門



オレの中での『消失』という漢字のゲシュタルト
崩壊しました


顔大きくなった
あともっと、愁いの感情が出るとよかった





ちょっと前に同居人と『涼宮ハルヒの消失』を観に行ってきたんですが
その感想でもをば




面白かった!!



この一言に尽きますし
あんまりネタバレはしたくないんで


日頃から思っている
涼宮ハルヒシリーズにおけるタイムパラドックスについて



ハルヒは面白いし秩序だってはいるんですけど


過去に行かなければならない理由が


『未来でそうなっているから』なんですよ


つまり過去の行動の根拠が未来にあるわけですよ



たとえば、主人公が未来人(この人のおかげでタイムトラベルできる)の指示で大きな石を動かしたとして、
その主人公個人にその石を動かさなければならない理由は何一つなく、未来人が言ったからであり、
その未来人の理由としても『未来でそうなっているから』だけなんです



確かに石を動かさなければならない理由とかはのちに明かされるんですが
なんか後付け感が否めなくって…


現在:石を動かす→未来:石が動いてる→さらに未来:石は未来からの指示がなければ動かないから、指示を出す→過去:石を動かす


このループで行くと時間は過去からじゃなくて未来から始まることになっちゃうんですよ



ハルヒの時間概念ではタイムトラベルはするくせに『事実』が変わることはないんですよ


もう決まりきった事実をなぞってるだけ


タイムトラベルを扱うからには歴史変えるくらいのタイムパラドックスを起こしてほしいな
ってのが読者としての一意見でした




でも『消失』観てちょっとだけ考えが変わりました


フィクション上の話なんで答えは出ないんですが、



ひとつとしてその未来人のいた時代は現在においては過去である可能性
実際、現在を今までの過去の積み重ね、と定義するならその未来は現在にとって過去であるべきなんだよ


未来なのに『いた』なんて過去形使ってる時点で矛盾してるし、そういうのもありかな、と





もひとつは、時間軸において、過去が未来の前にあり、未来が過去の前にあるっていう概念そのものが先入観であり
そのせいで上記の現象を矛盾だと感じてしまうのではないのか?


これは単に、過去→現在→未来という概念の否定なので
だったらどういう概念なのか?って答えはまだ曖昧なんですが


過去、未来、現在はそれぞれすべての時間が独立して存在している、とか


でもそれだと過去が未来に影響を与えるってことも矛盾するから余計ややこしくなるんですけど




もしかしたら過去→未来→現在→過去→…みたいな、むっちゃややこしい時間軸なのかもしれませんし




はい、このへんで時間へのゲシュタルトが崩壊したので今日はここまで!



時間への概念の新しいアプローチができたのですこし嬉しかったです
ハルヒの時間観は一年生の時に矛盾として片付けちゃってたので




こういう不毛な思考をめぐらすのがこの上なく楽しく思える年頃です!





いやぁ、今回の記事はアレだね
いつになく気持ち悪かったね☆





あ、あと
『明日は絶対に来ない』ってのを聞いたことがあります


人間の体験できる時間はいつであろうが現在であって
昨日、明日だって思ってた時間もその時になれば今日だから


『明日になったらやろう!』の明日は絶対に来ないから今やろう!
っていう、いい小話でした。